40までにしたい10のこと

子育て、親業、プロボノ活動など、日々のことを記録していきます。

価値ある「心の傷」を負わせてくれた人たちへ

「親が本当に教えるべきことは、転ばない生き方ではなく、転んだ後どう立ち直るかだ」

 

西原理恵子さんの新刊

「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」の書評のひとつの文章に、

はっとしました。

 

 

そうだよな~

そうなんだよな~~!!

 

ついついかわいいから、先回りして転ばないように道を整え、

転びそうになったら手を差し出して支え、

そもそも最初から歩くのがスムーズな道を選択させようと誘導してしまう。

 

ダメ親って言われてるけど、

私、やってしまいそうですもん…。

もうね、手を離したらハラハラドキドキ。

母ちゃんは心配性です。

 

でも。

 

生きるうちに、必ず他人からつらい仕打ちや言葉を投げられることは当たり前。

自分だってそうやって生きてきたなあ、と。

 

親は先に死ぬんだし、四六時中一緒に過ごすなんて無理なんだから、

自分の身は自分で守る方法を教えてあげたほうが、その子のためになるのですよね…。

 

***

 

今までの中で私に価値ある「心の傷」を負わせてくれた人は、二人。

当時は気が狂うほど怒り、悲しみ、ちょっと人間不信に陥ったけど、

今はあの二人の出来事があったから、

甘ちゃんな私が、世の中を(少しだけ)しっかりとらえられるようになった、と

感謝しています。

 

 

一人は大学時代、英語部の後輩。

 

私の所属していた英語部はマンモス部で、部員が1学年100人~30人くらい。

 

ディベートやスピーチ、ディスカッションのほか、

レッスンと言って英会話教室みたいなものを3年生が中心となって運営しています。

 

土日もなし、休み中も活動に費やすほどハードなサークルでしたが、

後輩が他大学との試合に勝ってよい成績を収めたり、

サークル内活動で楽しそうな部員の姿を見るたりすることに

やりがいを感じて打ち込んできました。

 

3年生の冬、自分なりに「やり終えた感」を感じてみんなで部室を片付けていた時、

1年下の後輩(男)に言われた一言。

 

「Hさん(ディベートのチームリーダー)がオーソリ(オーソリティ)5なら、

●●さん(私)は、オーソリ1でしたから」

 

 

 

え?

 

 

しかも脈絡もなくそれを言われた。

私がミスをしたとか、その子の成績に傷をつけたとかではなく。

 

え?そうなの??

私、今までそう思われてたの??

 

徹夜してチームのために調べ物や引率や運営とか、頑張って支えていたけど、

「こいつの言うこと信用ならないな」とか「なんだ、●●(私)か」とか、

そう思われてたの?

 

目の前が真っ暗になりました。

その時泣いたかどうかは覚えていません。

 

 

同期はものすごく怒ってくれました。

 

私は気づかなかったけど、二度と私を彼と一緒に活動しなくて済むよう、

そのあと根回しをしてくれたらしい。

 

 

でも怒りと悲しみと同時に、ちょっと納得してしまっている自分もいて。

 

 

3年生になってからの私は、運営が中心でディベート活動はサポートだけ。

自分で試合には出なかったので、成績もつかず。

 

そんな第一線から外れた自分は、

後輩からしたら「試合で勝ったこともない、ましてや出てもいない。実力があるかどうかわからないな」と思われても、仕方がないな、と。

 

そして

何か人に教えるときには、それなりに成績を残し、

活躍した経験がある中で伝えようと。

オーソリティが無い状態では人には伝わらない、ということを学びました。

 

 

感謝こそすれ、ま、その後輩には二度と会いたくないですけどね…笑

私、そこまで人ができているわけでもないのです。

 

 

二人目は、就職活動中に出会った友人(女)。

 

就職活動中、私は面接対策や自己PRなどを仲間と一緒にやる会に参加していました。

 

そこで出会った彼女は、利発で美人、外交的でとても素敵な女の子でした。

お水で仕事をしていた、と言っていましたが、本当に華やかで、私とは正反対。

 

私は「すてきだな~」と思って、よく一緒に活動に参加していたのですが、

ある日彼女と友人と一緒に自己分析のための話し合いをしていたら、

急に強い口調でこう言われました。

 

「あなたのそういう、何でも分かっています、的な話し方が大嫌いなのよ!!」

 

と。

 

びっくりして、(今まで険悪になるような出来事がなかったので)

 

「え?私の話し方が気に食わなかったの?」

 

と聞き返すと

 

「その話し方がむかつくのよ!!上から目線で!」

 

と。

 

呆気に取られている私を残して、彼女は去っていきました。

 

周りいた他の友人も全員ポカン。

 

本当にそれくらい唐突で、どうしちゃったんだろう??って感じ。

 

上から目線で話していたつもりはないし(むしろ見上げていたくらい)、

相手の気持ちを確認する話の聞き方は、その会で習ったことで

私以外みんな多用していたはず…

 

なぜに私だけ?

 

聞き返すことされ逆上され、まさに取り付く島もない、という状態で。

 

彼女が部屋を出て行ったあと、友人は慰めてくれましたが

私は不思議と怒りは感じず、

ただ何とも言えない冷たい悲しみだけが心に残りました。

 

 

「ああ、世の中の人全員に好かれると思わないほうがいいな」と。

 

 

私は割と誰とでもうまくやっていけるタイプだと言われていますし、

実際そうだと思います。

 

でも、世の中の人全員に「良い人」だと思われて過ごすのは幻想なのだな、と

その子に教えてもらった気がします。

 

後からちょっと思ったのですが、彼女は彼女なりに私に対してコンプレックスを抱いていたのかもしれない。

だから、私にだけあんな物言いをしたのだと。

 

どうしても合わない人はいる。

そういう人に合わせる必要もない。

(でも、言い合いやけんかはしなくてもいいと思いますが)

 

ともすれば、周りの人全員に好かれようとして神経をすり減らしがちだった自分に対して、

本当によい気づきをあたえてくれたなあ、と。

 

 

***

 

価値ある「心の傷」はその人の人生をよりよい方向へ導くはず。

転んでもいいんだと思います。

 

できれば早めに転んだほうがいい。

体が大きくなってから転ぶと、下手をすれば骨折です。

(この間久しぶりに転びましたが、大人って地面との距離があるし、転びなれていないからめちゃくちゃ痛いですね…そして恥ずかしい)

 

親として、転んで学ぶ機会を息子たちから奪わず、

転んだ後にどう立ち直るかを教えてあげられるのか…

誰か教えてください(笑)

 

とりあえず、西原さんの本を注文したので読んでみようかな。

 

 

※久しぶりに息子たちががっつり昼寝をしてくれたおかげで、

こんなに長文になってしまいました…

もし読んでくださっているかたがいたら、本当にありがとうございます!

 

 

おしまい