40までにしたい10のこと

子育て、親業、プロボノ活動など、日々のことを記録していきます。

渡井さゆりさんの本を読んで、普通の私ができることを考えた。

NPO法人「日向ぼっこ」の元代表、渡井さゆりさんの本を2冊読みました。

 

プロボノ活動のため、

虐待や家庭の都合で児童養護施設に通う子どもたちへの理解と、

彼らについて何ができるのかを探りたいと思い読みましたが、

最初に読んだ『「育ち」をふりかえる』で、軽く打ちのめされました。

 

普通の愛のある家庭で育った私が、彼らの痛みを本当に理解することは、とうてい無理だろう。


心の底から人を信じられなくなっている人に、私の言葉は伝わるのだろうか。


彼らを傷つける結果につながってしまうのではないか。

 

そう、思いました。



でも2冊目『大丈夫。がんばっているんだから』では

彼らが必要としているであろうサポートが書かれていて少し安心できました。

 

渡井さんが、グループホームの職員の方に、

お母さんの言動

(お母さんはおそらく精神を病んでいると、記述がありました)について悩みを相談したとき、

 

職員の方は

「さゆり、お母さんは仕方がないんだよ」

と、慰めたそうです。

 

純粋に勇気づけたくてそう言ったと思いますが、

さゆりさんは

「その、母親の仕方なさにずっと振り回されてきたのだ」

「施設の職員さんでもわかってもらえないのなら、

母のことは誰に話してもわかってもらえないな」

と深く失望してしまいます。

 

「今思うと、この時の私はただただ聴いてもらいたい、

一緒にこのことを考えてもらいたかったのだと思う」と。

 

「そうだね。

さゆりもそれでしんどかったんだから、

妹や弟も同じことで苦しまないか、心配だよね」

などと受けとめてもらいたかったのだろう、と振りかえっています。

 

渡井さんが、NVCをご存知かどうかはわかりませんが、当事者がそういうなら間違い、と。

人を癒すのは、やっぱり共感なんだと。

 

「がんばれ」じゃない、

「こんなにがんばっているんだから、少し休んでも大丈夫だよ」と言って欲しい、ともありました。

 

自分を信じられない人は、他人からの承認でしか自分の価値を測れません。

そしてそれはとてもつらいこと。いつまでたっても満たされることはなく、

ぼろぼろに疲れても、休むことに罪悪感を覚え、自己嫌悪に陥り、死を考える。

 

「一生懸命生きるから、早く終わりにしてください」という彼女の言葉が印象に残りました。

きっと、今苦しんでいる子どもたちは多くがそういう思いで生きているのだろうと。

 


私にできることは、


彼らに決して「がんばれ」とは言わないこと。

励ましたいのならば「応援してるよ」と示すこと。

もし相談されたら、解決じゃなく、とにかく話を聞いてあげること。

そのために、親業やNVCを勉強し続けること。

プロボノを続けて彼らに「一人じゃない」「助けたいと思っている人がいる」と感じてもらうこと。


とりあえず、それくらいしか思いつきませんが、

親業やNVCに通じる言葉をこの本でも読めたのは救いでした。


 

渡井さんは今では活動を引退され、母親としてゆっくり生活を楽しまれているとのこと。

自分の力で幸せをつかんだ彼女の強さ、尊敬します。


いつかどこかでお会い出来たら、

「この本を書いてくださってありがとう」と、お伝えしたいです。

 

 

 

 

おしまい